獣医師
獣医師の仕事を紹介します。

主な配属先
経済部畜産課
畜産課の業務内容と技術職員の果たす役割
畜産課では、家畜の診療・飼養衛生管理・繁殖管理等の生産現場で畜産農家とともに取組む業務に加え、畜産農家の経営支援をはじめとした行政を担っています 。
また、1300年以上の歴史を誇る「ぎふ長良川の鵜飼」の鵜の健康管理をはじめ世界農業遺産「清流長良川の鮎」の魅力を発信するなど、岐阜市の畜産・家禽・養蜂・水産振興や伝統文化の継承を図る 一方 、家畜ふんや給食残渣を原料とした堆肥「椿」の製造・販売を行い、循環型社会の構築にも取組んでいます。
獣医師の職員は、主に家畜診療や、衛生指導、人工授精等に携わっています。

畜産課における仕事のやりがい
家畜診療現場は、家畜の誕生から 消費者の元まで届ける、いわゆる「 farm to table 」の一翼を担い、食の安全と日本の食文化を支える仕事であるとともに、家畜の畜主さんの心の支えとなれる 、頼りにされる仕事でもあります。
飼養管理や衛生管理、家畜の診療から人工授精までをすべて担うため、獣医師の知識や技術を十分に生かせる職場であり、非常にやりがいがあります。
また、飼育するすべてのステージに関わるため、家畜が健康に管理され、無事出荷されていく様子を確認できると大きな達成感を得られます。

畜産課が目指す姿
獣医師として、その知見を診療に生かし、疾病から家畜を守る。
畜産振興に取組み、岐阜市・岐阜県の畜産ブランドを全国に発信する。
文化・伝統の継承を手助けする。 こうしたことにより、畜産を通して、岐阜市の魅力を高めたいと考えています。
保健衛生部保健所食肉衛生検査所
食肉衛生検査所の業務内容と技術職員の果たす役割
- 岐阜市食肉地方卸売市場(とちく場)に搬入された牛、豚等の家畜と大規模食鳥処理場に搬入された鶏が肉に加工されるまでの過程で、法に定める疾病や異常の有無について1頭(羽)ずつ検査を行っています。
※とさつ(食鳥処理)及び解体作業は、専門の業者が行います。 - 枝肉や食鳥と体の衛生状況確認検査、残留動物用医薬品検査等の精密検査も行っています。
- 獣医学の専門的な知識を生かし、と畜(食鳥処理)業者に対して衛生講習会等を実施し、衛生意識の向上を図っています。

食肉衛生検査所における仕事のやりがい
- 当市のと畜場に搬入される牛は、ほとんどが飛騨牛です。畜産農家の方が手塩にかけて育てた牛を的確に検査して良質な枝肉にすることで、岐阜が誇る飛騨牛のブランド価値を守っているという自負があります。
- と畜(食鳥)検査員は獣医師しかなれません。大学で学んだ解剖学、公衆衛生学、伝染病学等の知識、生体での異常を見極める望診、触診等臨床診断の力量が必要であり、獣医師らしい仕事をしているという実感を持つことができます。

食肉衛生検査所が目指す姿
- 検査員は短い時間の中で、多くの疾病や異常を見極め、排除するための知識や技術が求められます。大学時代に培った知識に加え、各種研修への参加やOJTにより検査員個々の技術を向上、平準化し、全員が高い水準で確実な疾病等の排除を実施できるよう、日々研鑽しています。
- と畜場、食鳥処理場ともに、と畜(食鳥処理)業者がHACCPプランを立てて衛生管理を実施していますが、検査員はそれを監査する立場で業者に対して日々検証、指導を実施し、より衛生的な処理が行えるように、改善を進めています。
保健衛生部保健所生活衛生課
生活衛生課の業務内容と技術職員の果たす役割
「動物の愛護及び管理に関する法律」や「狂犬病予防法」などの法令に基づいて、ブリーダー等動物取扱業者の監視指導や、犬猫に関する市民からのトラブル相談、動物の適正飼養啓発、犬猫の引取り・譲渡、犬の捕獲と幅広い業務を行っています。 獣医師の資格を活かし、動物の適正な飼養等の専門的な知識を有する動物愛護管理担当職員として、動物愛護事業を推進しています。

生活衛生課における仕事のやりがい
動物愛護は、人と人の繋がりで成り立っているとも言えます。例えば、犬を逃がしてしまった人と迷い犬を保護した人。猫が飼えなくて保健所に持ち込む人と保健所の保護猫を譲り受ける人や協力してくれるボランティアさん。点と点が繋がって、笑顔になる人がいたり、小さな命を救うことができたり。小さなことの積み重ねが、頑張りのパワーの源になっています。

生活衛生課が目指す姿
ペットを飼っている人も飼っていない人も、全ての人と人、人と動物が共生できる社会を目指しています。その実現のためにも、保護犬・保護猫とのふれあい等により、市民には動物のよさや動物に対する責任について知ってもらう機会を、犬や猫には新しい家族に出会える機会を提供できるよう、人と動物の共生社会の道標となることが私たちの目指す理想の姿です。
保健衛生部保健所食品衛生課
食品衛生課の業務内容と技術職員の果たす役割
食品衛生課では、飲食店や食品製造所等の営業許可の相談や監視、市民から寄せられる食品に関する苦情や相談への対応、食中毒調査、市内に流通する食品を検査するための検体の採取、食品衛生に関する講習会の開催などが主な業務になります。薬剤師・獣医師等の技術職は、「食品衛生監視員」として、食に関する様々な相談に対応し、施設や食品が法律に基づいた基準を満たしているか、適切な衛生管理が行われているかを確認、指導を行っています。

食品衛生課における仕事のやりがい
飲食店等の新規開業に向けて、初期の段階から図面や申請書類について相談に乗り、無事その施設が開業した時や、指導した施設に再度確認した際に、前回の指導事項が改善された時は、こちらの意図が伝わったと嬉しくなります。また、食品の検査等で基準を満たしていない食品が判明した際は、原因を究明し適切な指導を行うことで、食中毒等を未然に防ぎ、市民の食の安全・安心を守ることにつながったとやりがいを感じます。

食品衛生課が目指す姿
食品による事故を防ぐため、引き続き飲食店・食品製造所等に立入を行い、食品の取扱いや表示について、分かり易く丁寧に監視・指導を行います。また、イベントの開催が増加しているため、事前に露店やキッチンカーなどの出店者の情報を収集するなどし、積極的に監視をします。消費者に対しても、正しい知識を普及するため、食中毒予防、食の安全に係る情報提供を行います。今後も市民が食品に対して安心感を得られるように、食品の安全確保に取り組んでいきます。