薬剤師
薬剤師の仕事を紹介します。
主な配属先
環境部環境保全課
環境保全課の業務内容と技術職員の果たす役割
環境保全課では、大気汚染等の典型7公害に係る事務(届出審査、監視指導、調査、相談対応)、自然環境の保全などを行っています。その中で、技術職員(薬剤師)は、2つの課題を中心に公害防止の業務に取り組んでいます。
- 建物の解体等工事における石綿飛散防止:解体等工事前の事前調査結果(石綿含有建材の有無)をもとに現場確認、指導及び周知を実施しています。
- 土壌の汚染による健康被害の防止:届出をもとに現場確認、指導及び周知を実施しています。
環境保全課における仕事のやりがい
公害防止の業務では、法律や科学の幅広い知識、相談者や事業者との円滑なコミュニケーション能力が求められます。そのため、薬剤師として培った幅広い科学知識や医療技術職としてのコミュニケーション能力を活かし、同僚と知恵を絞りながら日々の業務を進めていくことで、市民の安全・安心な生活に貢献できるものと考えています。
環境保全課が目指す姿
環境保全課では、「健康で安全、快適な生活環境が保たれているまち」を目指しています。
令和4年度からは大気汚染防止法の改正に伴い、さらなる石綿飛散防止対策が求められるようになりました。そのため、調査結果の審査、解体等工事の業者の監視指導などを拡充しています。
今後も、市民の安全・安心な生活に貢献できるよう、新たな業務に対応しながら、既存の業務を着実に進めていきます。
岐阜市民病院薬剤局薬剤部
薬剤部の業務内容と技術職員の果たす役割
薬剤部では、患者さんに安全かつ信頼性の高い薬物療法を提供するため、薬学的スキルを駆使して多岐にわたる業務に取り組んでいます。 薬剤師の主な業務は処方箋に基づく調剤ですが、それに留まらず、病院薬剤師は幅広い役割を果たしています。例えば、病棟薬剤師は患者さんの状態を常に注視し、必要時には医師に薬物治療の向上につながるような提案や情報提供をします。その他にもチーム医療等に参加し、他職種と協力して薬物療法の向上に取り組むなど、薬剤部全員が医療スタッフの一員として患者さんに安全な医療を提供できるよう、各々の部署・分野で日々取り組んでいます。
薬剤部における仕事のやりがい
医療スタッフの一員として医療に参画し患者さんの健康状態の改善に寄与できることは、病院薬剤師にとって最大のやりがいの一つであるといえます。患者さんとの信頼関係の構築や薬物治療のブラッシュアップに取り組む中で、薬剤師は専門的な知識を駆使して自己成長し、新たな知識の習得やスキルアップを楽しむことができます。 また岐阜市の公務員として働くため福利厚生も整っており、男女問わず安心して働くことができる点も魅力の一つです。
薬剤部が目指す姿
薬剤部では岐阜市民病院の理念である「心にひびく医療の実践」の実現のため、次の取組を進めています。
- 院内での連携のみならず地域薬局との連携も強化し、入院から外来に至るまで継続的な薬物療法への支援を目指します。
- 専門・認定薬剤師をより取得しやすい環境を整備し、高い専門性を持つ薬剤師を養成します。
- 令和4年に病院内に開設された岐阜薬科大学の研究室と連携・交流し、薬剤師の研究への積極的な参加を促進します。同時に、働きながら学位の取得を目指せる環境づくりにも注力します。
保健衛生部保健所保健医療課
保健医療課の業務内容と技術職員の果たす役割
保健医療課では医事・薬事関係業務と救急事業を行っており、当課の技術職員(薬剤師)は医事・薬事関係業務に従事します。医事・薬事関係業務と聞くと病院での保険点数の計算や会計などを思い浮かべがちですが、当課においても、医療機関や薬局などの許可・届出及び、それらに関わる相談、医療系資格の県経由事務、市民からの医療安全相談など市民の生活に欠かせない業務を行っています。
保健医療課における仕事のやりがい
医療機関への立入検査や市民からの医療安全相談においては現場での経験がないと理解することも難しい場面もありますので、課内で意見交換や情報共有をして対応しています。医療機関や市民から「相談してよかった」と言っていただけると、地域の方の健康を支えることができていると実感でき、大きなやりがいを感じています。
保健医療課が目指す姿
医療という世界では日々刻々と技術が進化します。そのため社会から求められる医療提供体制に合わせるため、医療法を中心とした関連法規も改訂されていきます。多くの職員を確保できる大病院だけでなく、普段から多くの市民の方々が受診される、かかりつけの診療所や薬局まで、改訂した関連法規に基づいた医療が提供できるよう各医療機関と相談や連絡体制を整え「いのちを支える安心の医療体制」を目指しています。
保健衛生部保健所食品衛生課
食品衛生課の業務内容と技術職員の果たす役割
食品衛生課では、飲食店や食品製造所等の営業許可の相談や監視、市民から寄せられる食品に関する苦情や相談への対応、食中毒調査、市内に流通する食品を検査するための検体の採取、食品衛生に関する講習会の開催などが主な業務になります。薬剤師・獣医師等の技術職は、「食品衛生監視員」として、食に関する様々な相談に対応し、施設や食品が法律に基づいた基準を満たしているか、適切な衛生管理が行われているかを確認、指導を行っています。
食品衛生課における仕事のやりがい
飲食店等の新規開業に向けて、初期の段階から図面や申請書類について相談に乗り、無事その施設が開業した時や、指導した施設に再度確認した際に、前回の指導事項が改善された時は、こちらの意図が伝わったと嬉しくなります。また、食品の検査等で基準を満たしていない食品が判明した際は、原因を究明し適切な指導を行うことで、食中毒等を未然に防ぎ、市民の食の安全・安心を守ることにつながったとやりがいを感じます。
食品衛生課が目指す姿
食品による事故を防ぐため、引き続き飲食店・食品製造所等に立入を行い、食品の取扱いや表示について、分かり易く丁寧に監視・指導を行います。また、イベントの開催が増加しているため、事前に露店やキッチンカーなどの出店者の情報を収集するなどし、積極的に監視をします。消費者に対しても、正しい知識を普及するため、食中毒予防、食の安全に係る情報提供を行います。今後も市民が食品に対して安心感を得られるように、食品の安全確保に取り組んでいきます。