注目事業
約40万人が生活する県都岐阜市。市民にとって、より暮らしやすいまちになることを目指して、岐阜市役所ではさまざまな取り組みを進めています。
01 自動運転バス「GIFU HEART BUS」
岐阜市では、持続可能な公共交通ネットワークの形成を目指し、令和元年度から、公共交通への自動運転技術導入に向けた取組みを段階的に進めています。
令和5年度からは、数多くの公共交通に携わる水戸岡鋭治さんがデザインした自動運転バス「GIFU HEART BUS」が、全国初の中心市街地での5年間の継続運行を開始しています。
自動運転バスの継続運行により、道路を利用する皆さんからの理解と配慮を得る「社会受容性の向上」を図ると共に、段階的に走行環境を整備し「技術の検証」を進め、レベル4 自動運転(無人自動運転)を目指します。
02 DX(デジタル・トランスフォーメーション)
市民サービスの向上や職員の働き方改革などに向け、新たなデジタル技術の利活用を通じて、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進しています。
令和5年1月からは、「マイクロソフト365」を、東海地方の自治体として初めて全庁的に導入し、職員は、「Teams」のチャットによりコミュニケーションを図るとともに、離れた市有施設どうしであっても、職員が移動することなく、オンラインによるWeb会議を行っています。
また、政策などの企画立案を行う際は、資料を大型ディスプレイに投影し、ディスカッションを行っています。
このように、岐阜市役所では、従来の行政の仕事の仕方を大きく変え、新たなワークスタイルを実践しています。
加えて、令和6年度には、「生成AI」や「BIツール」を利活用し、EBPMなどの推進に向け変革を進め、職員は、人材育成の仕組みである、「岐阜市リスキリングアカデミー」の学びの場を通じて、DXに関する実践的なスキルを習得することができます。
「フリーアドレス」の実証事業も行っており、今後も、岐阜市役所は、新しいデジタル技術を積極的に活用しながら、DXの更なる推進を通じて、未来を創造していきます。
03 みんなの森 ぎふメディアコスモス
令和3年5月に開庁した「岐阜市庁舎」のすぐ隣に建つ、複合文化施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」。“知・絆・文化”の3つの拠点の役割を担い、さまざまな人々が集まり、学び、繋がる、市民の憩いの場となっています。
知の拠点「フムフムエリア」
学びを深める“知”の拠点となるのは、2階にある岐阜市立中央図書館。市民に寄り添った「滞在型図書館」を目指し、人工籐のソファや金華山を望むテラス席、靴を脱いで寝ころびながら絵本などが読める親子のためのスペースなどを設置しています。何時間でも居たくなるようなワクワクが詰め込まれた、これまでにない新しい図書館です。
絆の拠点「ワイワイエリア」
協働のまちづくりを推進する市民活動交流センターや、岐阜市の国際交流・多文化共生を推進する多文化交流プラザが中核となる1階のワイワイエリア。チラシやポスターなど岐阜市の情報を一面に掲示・配布する「インフォウォール」のほか、セミナーや研修会などが開けるスタジオや、誰でも利用できる交流・談話スペースも設置され、市民が繋がり、交流できる“絆”の拠点です。
文化の拠点「ドキドキエリア」
最大230席の「みんなのホール」、拡張スペースを含め約470㎡の「みんなのギャラリー」、可動壁を備えたオープンテラス「ドキドキテラス」からなるドキドキエリア。音楽や演劇の発表会、講演会、美術展覧会など、さまざまな催しが開催されるこのエリアは、気軽に芸術や文化と触れ合うことができる“文化”の拠点となっています。
基本情報
- 住所:岐阜市司町40-5
- 開館時間:9:00~21:00(岐阜市立中央図書館は20:00まで)
- 休館日:毎月最終火曜日及び年末年始
- 駐車場:300台(30分100円、施設利用者は館内認証機に駐車券を通すと2時間まで無料)
- お問い合わせ:TEL.058-265-4101(総合案内)
04 岐阜市の教育
岐阜市を学び“生きる”をつくる探究学習『ぎふMIRAI’s』の推進
「ぎふMIRAI’s」とは、「岐阜市全体」を教室、「岐阜市の人・もの・こと」すべてを先生として、岐阜市について深く学び、様々な人の生き方・考え方に触れ、自分の未来や岐阜市の未来について考えていく学習です。
市内の小中学校をオンラインでつないだ一斉授業「ぎふMIRAI’s チャンネル」や人々の声や姿とリアルに出会う「ぎふMIRAI’sフィールドトリップ」等、地域や大人のリアルに関わることを通して、自分の生き方を考える機会とし、将来どこで生きようとも、自分の原点である岐阜市を心の拠り所として、グローバルな視野で活躍できる人材に育つことを願っています。
主体的かつ個別最適で協働的な学びの展開
デジタル機器を効果的に活用することで、子ども主体の授業へのOS転換(従来のスタイルからの授業改善)や、デジタルとどう向き合うかを考える「デジタル・シティズンシップ教育」の推進、小規模校つながるプロジェクトを通した個別最適で協働的な学びの教育を推進しています。また、教職員が子どもと向き合う時間を少しでも確保できるよう、デジタルを活用した「働き方改革」を進めています。
小規模3校の児童が「一つの教室」で学ぶ 『小規模つながるプロジェクト』
児童数が少ない方県小学校・三輪北小学校・網代小学校の3校で、合同の教育活動を実施する、「小規模校つながるプロジェクト」を実施しています。離れた3校をオンラインでつなぎ、「一つの教室」を生み出したり、リアルの交流を行ったりして、児童が学校の垣根を越えて多様な意見に触れ、互いに考えが深められる機会を創出しています。
誰一人取り残さない居場所づくりと学びの支援
学びの多様化学校「草潤中学校」をはじめ、市内中学校の校内フリースペース整備や、メタバースを活用したオンラインでの支援など、学校に行きづらいと感じる子どもたちへの様々な居場所づくりと学びの支援を行っています。個別や協働で学べる環境づくりや選択制のあるカリキュラムなどを導入し、子どもたちは自分のペースで学びを進めることができます。このような支援を通して、自分のよさを生かし可能性を伸ばす教育を推進しています。